臨床指標

QIプロジェクト報告

QIプロジェクトとは

 日本病院会が病院の医療の質を向上させるプロジェクトとして平成23年度より行っている事業です。当院でも平成25年度からこのプロジェクトに参加しております。
 医療の質を表す指標(Quality Indicator:QI)を測定し公表することにより病院で提供している医療の質を向上させる事を目的としています。
 医療の質とは「根拠に基づいた標準医療」がどのくらい行われているかを客観的に評価する指標です。この指標を数値化し可視化することにより比較することができ、医療の質の改善・向上につなげることができます。

  1. 救急車・ホットライン応需率
  2. 褥瘡発生率
  3. 入院患者の転倒・転落発生率

当院は日本病院会のQIプロジェクトに参加してます。

救急車・ホットライン応需率

  •  27年度QI参加病院の全国平均
  •  26年度(当院)
  •  27年度(当院)
  •  28年度(当院)

※表中の「H27年度全国平均値」は、日本病院会「2015年度QIプロジェクトフィードバックデータサマリー(最終)」より引用しています。
分子:救急車で来院した患者数
分母:救急車受け入れ要請件数

 救急車受け入れ要請のうち、何台受け入れができたのかを表しています。
 これは、地域における救急医療の機能が果たせているかをみています。
 当院は全国平均値よりも高い受け入れ率ですが、受け入れ科が手術中であったり、他の救急患者さんの対応中であったりと、どうしても対応できないこともあり受け入れ率は100%ではありません。
 平成28年度には救急外来棟が完成し、今後は救急医療に関わる医師体制の充実などをはかり、すべての救急車を受け入れられるように努めます。

褥瘡発生率

  •  27年度QI参加病院の全国平均
  •  26年度(当院)
  •  27年度(当院)
  •  28年度(当院)

※表中の「H27年度全国平均値」は、日本病院会「2015年度QIプロジェクトフィードバックデータサマリー(最終)」より引用しています。
分子:院内で新たに真皮よりも深い損傷の褥瘡のが発生した患者数
分母:入院延べ患者数

褥瘡(いわゆる床ずれ)は、看護ケアの質評価の重要な指標のひとつとなっています。
褥瘡は患者さんのQOL(quality of life=生活・生命の質)の低下をきたすと共に、感染を引き起こすなど治療が長期に及ぶことによって、結果的に在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります。そのため褥瘡予防対策は、提供する医療の重要な項目のひとつととらえられています。
当院では、褥瘡対策を専門的に行う認定看護師の配置や褥瘡対策を行う委員会の設置を通じて褥瘡発生率の低下に努めています。

入院患者の転倒・転落発生率

  •  入院患者の転倒・転落発生率
  •  治療を必要とする転倒・転落発生率

入院患者の転倒・転落発生率
分子:入院中で医療安全管理室へインシデント・アクシデントレポートが提出された転倒・転落件数
分母:入院延べ患者数
治療を必要とする転倒・転落発生率
分子:入院中で医療安全管理室へインシデント・アクシデントレポートが提出された転倒・転落件数のうち治療が必要となった転倒転落件数
分母:入院延べ患者数

 入院されている患者さんで転倒・転落が発生した割合を示しています。
 転倒・転落発生率は転倒・転落を予防し、外傷を軽減するための指標です。特に治療を必要とする患者さんを把握していく指標です。
 前年度と比べ転倒・転落の発生率は増えていますが、治療を必要とする転倒・転落の発生率は減っています。発生率が増えた要因としては、H26年度からQIプロジェクトに参加し院内に広報・報告する中で、インシデント・アクシデントレポートの提出が増えてきていることも考えられます。
当院は、入院時に転倒・転落のアセスメントシートを用いて転倒や転落をしやすい患者さんを把握し、ベッドやその周辺の入院環境を整え転倒や転落事故が生じないように努めています。