透析の為のシャント

透析の為のシャント

シャントとは、腎不全が重症になると水や老廃物が体にたまってしまうため、人工的に血液を浄化して水分を除去する治療、すなわち血液透析が必要になります。血液透析を円滑行うためには、血液を多量(1分間に150~200ml)に体外に導き出さなければならないので、シャントという特殊な血液回路を外科的に腕や手に造ります。これが「シャント造設術」と呼ばれる手術で、動脈と静脈を細い針と糸で細かく縫って吻合します。

ダバチエール・シャント

ダバチエール・シャント

初めて血液透析を導入される方には、なるべく左手(利き腕でない方)の親指の付け根にシャントを造るようにしています。これは昔ヨーロッパで嗅ぎタバコをここに付けたことから「タバチエール・シャント」と呼ばれています。局所麻酔で約1時間程度の手術です。創は約1.5cm、最近は皮膚を縫わずにボンドで接着しているので抜糸が不要、日帰り手術も可能となりました。

橈骨動脈シャント

橈骨動脈シャント

血管が細い方、長年使用したためにタバチエール・シャント流れが悪くなってしまった方には、ドクターが腕の脈拍を診る部位に「橈骨(とうこつ)動脈シャント」を造ります。


人工血管を用いたシャント

人工血管を用いたシャント

とう骨動脈シャントの流れが悪くなってしまった方には、「人工血管を用いたシャント」を腕(まれに大腿部)に造ります。この手術は約2-3時間かかりますので、通常全身麻酔で行います。


人工血管シャント 人工血管を穿刺(血液透析中)

人工血管シャント 人工血管を穿刺(血液透析中)

とう骨動脈シャントの流れが悪くなってしまった方には、「人工血管を用いたシャント」を腕(まれに大腿部)に造ります。この手術は約2-3時間かかりますので、通常全身麻酔で行います。昔は使用できるまでに術後1-2週間待たねばなりませんでしたが、現在はポリウレタン製の優れた人工血管があり、シャント手術の翌日から使用(穿刺)可能です。