23.ヒートショックから身を守ろう

○ヒートショックとは?


冬のこの時期、暖房の効いた部屋から、トイレや浴室などの寒い部屋に移動した時など、体が"ゾクゾク"と震えることがないでしょうか。室温が急激に変化したことにより、筋肉をふるわせて熱をつくり、同時に体の表面から熱が逃げないように血管が収縮し、血圧や脈拍が上昇していることが体におきています。このような、家の中の急激な温度差によって起こる体への影響を、「ヒートショック」といいます。急激な血圧の変動で、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす場合があるので、「ヒートショック」は怖い現象なのです。家庭内で高齢者が死亡する原因の1/4を占め、冬期に多発する高齢者の入浴中の事故が代表です。


○ヒートショックでおこる体の変化


お風呂に入る時、温かい居間から寒い脱衣所や浴室に入ると、急激に血圧が上昇します。次に、浴槽の熱いお湯に入るとさらに血圧が上昇します。その後、浴槽にしばらくつかっていると、血行が良くなり、今度は血圧が急激に低下します。そして、浴槽で体が温まった後、着替えをするために寒い脱衣所に入ると、再び血圧が上昇します。血圧の変動幅は30位になることもあります。


○このような方はヒートショックに要注意です!


  • ●高齢な方

  • ●心臓病、脳卒中などの持病があったり、動脈硬化が進んでいる

  • ●熱いお風呂に入ることが好き

  • ●トイレや浴室など家の中の各部屋で温度差が大きい


○ヒートショックの予防策


  • ●脱衣所や、トイレに暖房器具を置く(火事に気をつけて下さいね)

  • ●入浴時は、浴室をシャワーで温める(湯気で視界が悪くなるので、転ばないように気を付けて下さいね)

  • ●昼間の温かい時間に入浴する(優雅な気分にもなれそうですね)

  • ●入浴のお湯の温度は、41~42度位を目安にする

  • ●食事直後、飲酒時の入浴は控える(食後1時間以内や飲酒時は血圧が下がりやすくなります)



寒い部屋を暖めることが難しければ、トイレに行く時は靴下をはき、上着を一枚はおることでもいいですね。入浴では、服の脱ぎ着を脱衣所ではなく、浴室でするのはどうでしょう。


この冬は、できるだけ暖かーく過ごしましょう!


                                                              保健師 下田真実