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北信総合病院職員向け新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応疑い調査結果報告(第5報)

2022年9月20日(火)

地域の皆様へ

この度、当院職員向けの新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応疑いに関する調査結果について、以下の通り公表いたします。

JA長野厚生連 北信総合病院
    統括院長 荒井 裕国
    院  長 吉田 哲矢
    内科部長 千秋 智重

1.調査目的

 新型コロナウイルスワクチンの接種は新型コロナウイルス感染症の流行の抑制と重症化リスクを軽減させるために不可欠で、4回目の接種も行われています。当院職員は3回目までファイザー製を用いましたが、4回目はモデルナ製を初めて用いました。全国的に若年者の3回目以降の接種率が比較的低いことの要因の一つに副反応の程度を気にする方がおられることも挙げられます。今後の地域の皆様のワクチン接種を進めていく一助とするために、当院職員向けの新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応疑いに関する調査を行いました。

2.調査方法

・新型コロナウイルスワクチン「スパイクバックス筋注」(モデルナ製)の4回目を接種した当院職員に対して、副反応疑いに関するアンケート調査を行いました(当院では1~3回目まではファイザー製を用いました)。

・調査期間は、2022年7月28日~8月31日までとしました。

・コミナティ副反応報告と有害事象共通用語規準(CTCAE) ver. 5.0を参考に選択肢を作成しました。

・アンケートの回収率は40.7%(299人/735人)でした。(1回目51.4%(499人/971人)、2回目51.1%(495人/969人)、3回目55.0%(512人/931人)と比較したデータをお示しします)

・本調査は当院倫理委員会の承認(受付番号:第2021004番)を得て実施しました。

3.調査結果

  • 主な副反応の発生状況

・ワクチン接種後に副反応疑いがあったとしても、多くは数日で自然軽快しております。症状に応じて、経過観察や対症療法等で対応する必要があると考えます。

・注射部位疼痛は3回目と同等にほぼ全例に認めました。日常生活動作が制限された例が36.8%いました。

・倦怠感、頭痛、筋肉痛、悪寒、関節痛は2~3回目の頻度と同程度でした。

・発熱は37.0℃以上の方を集計しましたが、62.9%に認め、2~3回目よりも高い傾向でした。38℃以上の発熱(Grade1~3)が出た方は28.4%(85名)で、これも2~3回目より高い結果でした。

・ワクチン接種後に受診した方は、1名いました。

・頻度は少ないですが、悪心・嘔吐、多汗、湿疹、眠気、顔面浮腫、口腔咽頭痛、めまい、動悸、下痢、咳嗽、息切れ、膝下部痛を呈した例がいました。

・ショック・アナフィラキシーの発生は、当院では1~4回目ともにありませんでした。しかしながら、まれな頻度で発生する報告があるので、ワクチン接種会場においてもアナフィラキシー対応マニュアルを運用しております。

・4回目接種後の翌日は仕事を休むなどで対応した例がありました。

4.地域の皆様へ

  • 新型コロナウイルスワクチンに関する疑問については、厚生労働省のホームページをご覧ください。
  • 副反応が予防接種によるものと厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。詳細はこちらをご覧ください。

5.研究実施体制

<研究責任者>

内科部長・呼吸器センター長 千秋 智重

<研究実施者>

薬剤部 薬剤部長 岡澤 香津子

薬剤部 薬剤部副部長 久保田 健

薬剤部 薬剤部主任 森川 剛

医療安全管理室 課長 丸山 剛正

6.お問い合わせ先

お問い合わせフォームよりお問い合わせください。