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部門一覧

臨床工学科

臨床工学科のご案内

16名の『臨床工学技士』が所属しており、血液浄化・手術室・心臓カテーテル・心臓植え込みデバイス業務や、病院内の様々な医療機器の保守点検を行っています。

『臨床工学技士』は「臨床工学技士法」に基づく国家資格で、医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行う医療機器の専門医療職です。
一般にME(Medical Engineer)や CE (Clinical Engineer) と呼ばれています。

医療関係職種の中で、医師以外の看護師や放射線技師、臨床検査技師、理学療法士のような医療技術者のことをメディカルスタッフと呼びますが、臨床工学技士もその中の一職種です。

今後益々増大する医療機器の安全確保と有効性維持の担い手としてチーム医療に貢献します。

認定資格取得者(2022年1月24日現在)人数
透析技術認定士9名
体外循環技術認定士3名
3学会合同呼吸療法認定士3名
血液浄化専門臨床工学技士1名
認定血液浄化臨床工学技士1名
不整脈治療専門臨床工学技士1名
臨床ME専門認定士1名
認定医療機器管理臨床工学技士1名
周術期管理チーム臨床工学技士1名

心臓カテーテル検査業務

清潔野に入り医師の介助をしています。

血液浄化業務

  • 血液透析(HD)、血液濾過透析(HDF:onlineHDF、offlineHDF)、腹膜透析(PD)治療を行っています。
    また、持続的腎代替療法(CRRT:CHDF、CHD、CHF)やアフェレーシス(血液吸着、血漿吸着、血漿交換など)、腹水濾過濃縮再静注法(CART)も行っています。
  • 安全な医療を提供するため、透析液の清浄化に努め水質管理を行い、治療に用いる機器の保守点検を行っています。

心臓植え込みデバイス業務

  • 植え込み時においては、清潔野での医師の介助と、アナライザの操作を行っております。
  • 植え込み後は、専門外来にて点検(プログラマー操作)を行っております。

手術室業務

手術室では、麻酔器、除細動器、無影灯などの点検や医療ガス等の管理、各手術に必要な医療機器(電気メス、内視鏡装置など)の接続と点検を行っています。また、心臓血管外科手術における人工心肺装置・自己血回収装置・補助循環装置の準備、操作も当院は行っています。

人工心肺業務

心臓・大血管手術では、一時的に心臓と肺の機能を停止させる必要があります。そのため、私たち臨床工学技士が人工心肺装置を用いて心臓・肺の機能を代行し、全身の血液循環・ガス交換を行っています。当院では、上記の手術時に臨床工学技士が2~3名携わり、人工心肺装置・心筋保護装置の操作を行い、心臓血管外科医・麻酔科医・手術室看護師と常に連携を取りながら、安全な手術が行われるように日夜業務に励んでいます。

体外循環症例データベース事業について

当院の臨床工学科・人工心肺部門は、体外循環を用いた治療を受ける患者様の安全の追及に、そして、高品質の技術提供や技術水準向上を目的とし、一般社団法人日本体外循環技術医学会と連携しデータベース事業に協力しています。
詳細につきましては下記リンクのファイルをご覧下さい。

補助循環関連業務

補助循環装置とは、自分の心臓では循環動態を維持できない時に心臓の補助をする装置です。代表的な装置としてIABP(大動脈内バルーンパンピング)とECMO(体外式膜型人工肺)があり、当院も稼働させることができます。
手術後に患者様が循環動態を維持できない場合に、補助循環装置を装着して手術室から集中治療室(ICU)へ帰室します。
帰室後は医師の指示のもと臨床工学技士と看護師が連携を図りながら管理を行っています。

ME機器管理室業務

ME機器管理室では、院内の医療機器をME機器管理システム(Meistar)で一元中央管理しています。使用状況を管理し、使用中・使用後点検、定期点検、トラブル・故障対応、修理を行い、機器によって使用時間に偏りが生じないようにバランスよく使用できるように工夫しながらいつでも安心安全に使用できる環境を整えています。
また日常業務として1日2回集中治療室や病棟ラウンドを行い、使用中の生体情報モニタや人工呼吸器の点検をしています。使用中患者、新規導入患者を把握しRST(呼吸サポートチーム)のメンバーとして人工呼吸器管理や呼吸ケアに関する支援、勉強会を実施しています。
その他RFA(ラジオ波焼灼術)の機器操作、在宅医療機器(人工呼吸器、吸引器、吸入器等)の相談窓口になっています。

お問い合わせ

〒383-8505 長野県中野市西1丁目5番63号
JA長野厚生連 北信総合病院 臨床工学科
Tel.0269-22-2151(代表)
Fax.0269-22-2426