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病院について

災害拠点病院として

北信総合病院は災害拠点病院に指定されております。
北信地域の災害拠点病院として地域の災害医療の要となり、傷病者の受入れや医療救護活動が迅速に行えるよう、日頃より準備をすすめています。

病院設備

外来診療棟

当院の外来診療棟は大規模災害時でも多数の傷病者を受入れできるよう臨時の診療エリアとして機能します。待合ホールのほか400名収容可能のさくらホールには医療ガスの配管や非常用電源コンセントが設置されています。停電時も使用可能なエレベーターやトイレも設置されています。

多数の傷病者が搬送された際はトリアージエリアを設置し、重症エリア(赤エリア)や中等症エリア(黄エリア)、軽症エリア(緑エリア)に傷病者を振りわけ迅速に治療を開始します。平時の外来診療時は待合に使用されているスペースも災害時は臨時の診療エリアとして機能を発揮します。

図書コーナーひだまり

病院正面駐車場を見渡す南向きに位置し、衛星携帯電話通信も可能です。また非常用電源コンセント、災害時優先電話、テレビ配線も配備。院内外の情報収集、発信等、災害時は災害対策本部としての機能を発揮します。

ヘリポート

外来診療棟屋上にヘリポートを設置し、救急患者の受入れの他、より高度な医療機関(大学施設)などの転院搬送時に使用しております。災害時は道路状況等により緊急車輌も通行できないこともあります。道路状況に影響されないヘリコプター搬送により、迅速な傷病者の収容や搬送が可能です。当院はドクターヘリのほか長野県消防防災航空隊のヘリコプター、他県のヘリコプターが救助した傷病者を当院のヘリポートに直接搬送する運用を行っており、救急・災害医療に活用しております。

ヘリポート情報

離着陸帯区域:21m×21m
最大離陸重量:7トン
夜間照明、自動融雪機能

自家発電装置

商用電源の供給が停止した場合に備えて、1,200kwの非常用発電機を設置しています。燃料は灯油で常時65,000~70,000リットルを備蓄しており、最大負荷で3.3日・節電すれば5日程度の運転が可能です。

非常用発電機電源の供給範囲は、災害時の診療機能を維持しつつ限りある燃料を有効に活用するため、照明・冷暖房機器・事務機器・放射線撮影機器・検査機器・薬剤機器等、それぞれ約半分に電源を供給できる設計となっています。また春や秋の中間期であれば冷暖房設備を運転しなくて済むので、結果的に使用燃料が少なくなり運転日数を伸ばすことが可能となります。

停電直後に非常用発電機が起動し、約50秒後に非常用発電機電源の供給ができます。月1回の試運転による自主点検・年2回の法定点検を実施しており、いつ停電/災害が発生しても間違いなく運転できる状態を常に維持しています。

蓄電装置(無停電電源装置)

手術室・ICU/HCU(集中治療室/高度治療室)・重症病室・救急処置室など、わずかな停電も許されない診療エリアに無停電電源を供給しています。これは、電気設備の主幹となる所に80kwの蓄電池(バッテリー)を設置し、停電した際に非常用発電機電源が供給されるまでの間を維持するための装置になります。蓄電池に瞬時に切替わるため、商用電源が停電してもほぼ無停電で電源供給を維持することができます。

医療ガス設備

当院の医療ガス設備は、液化酸素タンク・液化窒素タンクから酸素・合成空気を院内へ供給しております。隣接するマニホールド室には、笑気ガス・窒素ガス供給設備、酸素・空気予備ボンベが多数設置されており、災害時や故障時のバックアップとしての機能を果たします。なおこのような緊急時も岡谷酸素株式会社から随時ボンベ供給を行うため、院内のガス供給が停止となることはありません。

受水槽および井水濾過装置

院内には、それぞれ南棟受水槽(210㎥)、西棟受水槽(73㎥)、エネルギー棟受水槽(88㎥)があり、敷地内より井水をくみ上げ、高度処理(RO膜処理)した水=処理水を、南棟受水槽を経由して西棟受水槽とエネルギー棟受水槽に配給しており、処理水が不足した時はそれぞれ、市水が自動給水するようになっています。大災害等で市水が止まってしまっても、処理水の供給は可能です。

また電気が止まってしまっても、自家発電装置によりポンプは運転可能であり、不測の事態により万が一供給不能になってしまっても、各受水槽に水道取り口があるのでポリタンク等に給水可能です。

通信設備

大規模災害時には通信が途絶する事態が予想され、実際、東日本大震災及び熊本地震では、通信の中断が発生しました。このため当院では災害時に医療・救護活動を維持するための非常用通信設備を備えております。災害時優先電話のほか衛星携帯電話(通常の音声通話のほかデータ通信可)、デジタル無線機を配備しております。

また2018年度内に緊急連絡網・安否確認システム「オクレンジャー」を配備します。災害発生時の一斉緊急連絡、職員招集など迅速な初動対応が可能となります。

ドクターカー

より高度な医療機関(大学病院、こども病院、三次救急医療機関)への転院搬送や、当院への救急搬送に使用します。災害時には災害派遣医療チーム(DMAT)が被災地で医療活動を行う際に活躍します。車輌には心電図モニター、AED、酸素吸入装置、吸引器などの医療機器のほか、バックボード、ストレッチャーなどの搬送装置も搭載しています。

マニュアル整備およびBCP(事業継続計画)、消防防災計画の策定

災害時に備え、上記計画の策定やマニュアル整備をしております。訓練実施することでマニュアル検証、組織体制の改編などを行い、定期的な改定を行っております。

  1. 北信総合病院 消防・防災計画
  2. 災害対応マニュアル(第9版2018年8月)
  3. BCP(事業継続計画)(2018年1月)
  4. 水防法改正に伴う避難確保計画(2018年5月)
災害時協定の締結
  1. 燃料等の優先供給に関する協定 ジェイエイ・アップル(株) 2013年12月1日締結
  2. 都市ガスの安定供給体制について  2003年11月10日締結
    ・災害時におけるガス継続供給および優先的な導管整備について
  3. 電話回線の安定供給体制について 2003年11月19日締結
    ・市内電話ケーブルの2ケーブル化
    ・災害時優先電話の設置
  4. 販売物品等の供給等に関する協定
    (株)光洋ショップ-プラス(本社:神奈川県横浜市) 2018年7月19日締結
    (株)ケーヨー(本部:千葉県千葉市) 2019年11月7日締結

訓練、研修会

災害に備え、当院では定期的に、消防やDMAT、医師会、保健所など他機関との連携訓練を実施しています。

局地災害(事故)や大規模災害への備え
火災に備えて

DMAT(災害派遣医療チーム)、医療救護班

医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多数傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。(厚生労働省DMAT事務局ホームページより引用) 当院のDMATは5隊編成で、災害時に迅速な対応ができるよう日頃より消防機関、長野県DMATなどと連携訓練を実施しております。

災害派遣
DMAT
救護班
  • 2011年3月~5月 東日本大震災後3か月間に計4班の救護班派遣(宮城県石市)
  • 2016年5月6日~9日 熊本地震救護班派遣(熊本県阿蘇市)

訓練

研修会

研修会は近隣の関係機関も参加し、講師より災害対応から得られた経験、医療対応を学び、職員が災害発生時に備えておくべき知識の習得や「顔の見える関係つくり」を目指し、定期的に開催しております。

2017年度

2017年12月8日 北信災害対策フォーラム 災害対策救護センター特別講演会
講演 東北大学 総合地域医療教育支援部 教授 石井 正 先生
「東日本大震災時における災害対応経験とその後の取り組み」
座長 信州大学医学部 救急集中治療医学教室 教授 今村 浩 先生

2018年度

2018年11月29日 北信災害対策フォーラム 第二回 災害対策救護センター特別講演会
講演 前橋赤十字病院 救急科 副部長 町田 浩志 先生
「局地災害時の病院対応は平時の救急対応がカギとなる! ~ 大型バス事故、噴火災害対応の経験から ~」
座長 信州大学医学部 救急集中治療医学教室 教授 今村 浩 先生
長野赤十字病院 救命救急センター 第一救急部長 岩下 具美 先生

お問い合わせ

〒383-8505 長野県中野市西1丁目5番63号
JA長野厚生連 北信総合病院
Tel.0269-22-2151(代表)
Fax.0269-22-2426