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健康へのワンポイントアドバイス

32.朝ごはんを食べよう!

新年度を迎え何かと忙しいこの時期ですが、みなさんは『朝ごはん』を欠かさず摂っていらっしゃいますか?

「食べる時間がない」「ダイエットのために朝ごはんを抜いている」なんて声をよく耳にしますが、それは大きな間違いです。朝ごはんは一日の食事の中でも、一番大切な食事であると言われています。そこで今回は、朝ごはんの効果についてお話したいと思います。

朝ごはんの効果
1.体温の上昇

私たちのからだは寝ている間、体内のはたらきが抑制されることで体温が低下した状態になります。しかし、朝ごはんを食べることで胃や腸などが活発に動き始めることで、体内で熱が発生するようになります。これにより低下していた体温は上昇し、眠っていたからだを目覚めさせることができます。

2.脳の働きを活発にする

脳はエネルギー源として主にグルコース(ブドウ糖)と呼ばれる糖質を利用しています。朝ごはんを食べないと、夕食を食べてから10時間以上何も口にしない状態が続くため、脳へのグルコースの供給が乏しくなり、日中ボーっとしてしまったり、眠気がなかなかとれない原因になります。

3.太りにくいからだをつくる

朝ごはんを食べない方が太りやすくなるということも言われています。これは、体温の上昇にも関係していますが、朝ごはんから摂取した栄養を代謝する際に発生する「食事誘発性産熱」が関与していると言えます。朝ごはんを食べない分、食事誘発性産熱が発生せず、かえって代謝が悪くなり消費カロリーも少なくなってしまいます。

4.便秘の予防と解消  

朝ごはんを食べることで大腸のはたらきも活発となり、便通を良くします。コップ一杯のお水などの水分摂取も大切です。

5.余裕を持った一日のスタート

1~4の効果を得るためにも少し早起きをすることでゆっくりと朝ごはんを食べることができ、余裕をもった一日のスタートが切れるようになります。前日の夕食は早めに済ませ、早めに寝る習慣も身につけるようにしましょう。

今まで朝ごはんを食べていなかった方も、今年度こそは朝ごはんを食べるようにしてみてはいかがでしょうか?

管理栄養士 中島 康一