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健康へのワンポイントアドバイス

33.豆乳と牛乳の違い

豆乳と牛乳の違いをみなさんはご存知ですか?

時々「牛乳の代わりに豆乳を飲んでいるんだ」とおしゃる方がいますが、はたして豆乳は牛乳の代わりになるものなのでしょうか?

豆乳

豆腐を作る過程でできるおからを取り除いたあとの乳状の液体

牛乳に比べて低脂肪、低糖質であり、大豆たんぱく質やイソフラボンなどの特徴的な栄養素を含む。また、カリウムやマグネシウム、鉄などのミネラルも豊富。ただし、豆乳に含まれる鉄は非ヘム鉄と呼ばれる、吸収率の低い鉄のため、肉や魚、卵、乳製品などの動物性たんぱく質や野菜や果物に含まれるビタミンCなどと一緒にとることで吸収率を高めることができます。

  • 大豆たんぱく質:血液中のコレステロール低下作用など血流改善に働く
  • イソフラボン:乳がんの予防や閉経後の女性の骨粗鬆症を予防する
牛乳

乳牛から搾りとった生乳を殺菌した乳白色の液体。

豆乳に比べてわずかに糖質が多いが、三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)やビタミン、ミネラルを程よく含む。豆乳の7倍以上のカルシウムを含む。

このように、見た目が似ている豆乳と牛乳でも、含まれる栄養素にはそれぞれ特徴があることがわかります。

【ポイント】

骨を丈夫にするために適しているのはカルシウムを豊富に含む牛乳ですので、苦手な方やお腹がゆるくなりやすい方は、ヨーグルトやチーズなどの同じ乳製品を代わりに摂るようにしましょう。

また、豆乳は大豆製品の位置づけとなりますので、大豆や豆腐、納豆などの大豆製品の代わりとして摂るようにするとそれぞれの栄養素の偏りを防ぐことができます。

どちらもすばらしい栄養素の供給源であることに違いはありませんので、両方の特徴を知りながら使いわけてみてはいかがでしょうか?

管理栄養士 中島 康一