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健康へのワンポイントアドバイス

36.卵とコレステロールの関係

みなさんは卵を1日にいくつ召し上がりますか?
時々、1日に2個や3個とたくさん召しあがる方もいらっしゃいますが、本当はいくつが良いのでしょう?

卵に多いコレステロール

卵には1個(50g)あたり約210mgのコレステロールが含まれています。さまざまな食品の中でも比較的コレステロールを多く含む卵ですが、実際にたくさん食べたからと言って、直接体内のコレステロールが増加するわけではありません。

私たちのからだに存在するコレステロールの70~80%は肝臓で生産されており、残りの20~30%は食事から摂取・吸収されています。また、体内のコレステロール量は、食事から摂取・吸収されたコレステロールの量によって調節されているため、もしコレステロールの多い食品を食べたとしても体内での生産量を減らすことで、体内のコレステロールは一定に保たれます。つまり、卵を2個や3個食べても問題はないと言えます。しかし、体内でのこうしたバランス機能が正常に働いていない脂質異常症や高脂血症を指摘されている方がそのような食べ方をされると、さらなるコレステロールの増加につながりますので注意が必要です。そのような指摘のない方でも、コレステロールの多い食品は、悪玉(LDL)コレステロールを上昇させる飽和脂肪酸を多く含むことが多いので、やはり食べすぎには注意した方が良いでしょう。

時々であれば卵を2個や3個食べても問題ないのかもしれませんが、日常的には1日1個を目安に、肉や魚、大豆・大豆製品など、さまざまなたんぱく源を摂るようにした方が良いでしょう!

管理栄養士 中島 康一