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北信総合病院職員向け新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応疑い調査結果報告(第6報)

2023年2月28日(火)

地域の皆様へ

この度、当院職員向けの新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応疑いに関する調査結果について、以下の通り公表いたします。

JA長野厚生連 北信総合病院
    統括院長 荒井 裕国
    院  長 吉田 哲矢
    内科部長 千秋 智重

1.調査目的

新型コロナウイルスワクチンの接種は新型コロナウイルス感染症の流行の抑制と重症化リスクを軽減させるために不可欠です。当院の職員向けワクチン接種は、1~3回目はファイザー製、4回目モデルナ製、5回目は2価ワクチン(ファイザー製)を使用しています。2価ワクチンについては、2022年11月4日から開始しました。これまでも定期的に本調査を行って参りましたが、同一集団において5回目まで継続的に副反応疑いの調査を実施している報告は稀です。今後の地域の皆様のワクチン接種を進めていく一助とするために、当院職員向けの新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応疑いに関する調査を行いました。

2.調査方法

・新型コロナウイルスワクチン「コミナティRTU筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.4-5)」(ファイザー製)の5回目を接種した当院職員に対して、副反応疑いに関するアンケート調査を行いました(4回目接種済みの方を対象としました)。

・調査期間:2022年11月29日~2023年1月31日まで

・コミナティ副反応報告と有害事象共通用語規準(CTCAE) ver. 5.0を参考に選択肢を作成しました。

・5回目接種後のアンケートの回収率は33.9%(207人/610人)でした。(1回目51.4%(499人/971人)、2回目51.1%(495人/969人)、3回目55.0%(512人/931人)、4回目40.7%(299人/735人)と比較したデータをお示しします)

・本調査は当院倫理委員会の承認(受付番号:第2021004番)を得て実施しました。

3.調査結果

  • 主な副反応の発生状況

・ワクチン接種後に副反応疑いがあったとしても、多くは数日で自然軽快しております。症状に応じて、経過観察や対症療法等で対応する必要があると考えます。

・注射部位疼痛はこれまでと同様に高率に認めました。

・倦怠感、頭痛、筋肉痛、悪寒、関節痛、発熱は2~3回目の頻度よりも低い割合でした。

・発熱は37.0℃以上の方を集計しましたが、33.3%に認め、2~4回目よりも低い傾向でした。38~40℃の発熱が出た方は7.2%(15名)で、40℃を超える発熱があった方はいませんでした。

・ワクチン接種後に受診した方は、2名いました。

・頻度は少ないですが、悪心(9.2%)、嘔吐(2.0%)、多汗(1.0%)、湿疹(0.5%)、顔面浮腫(0.5%)、口腔咽頭痛(3.4%)、浮動性めまい(7.2%)、動悸(1.9%)、下痢(1.4%)、咳嗽(2.4%)、息切れ(1.0%)、リンパ節の痛みや腫れ(9.2%)を呈した例がいました。

・ショック・アナフィラキシーの発生は、当院では1~5回目ともにありませんでした。しかしながら、まれな頻度で発生する報告があるので、ワクチン接種会場においてもアナフィラキシー対応マニュアルを運用しております。

4.地域の皆様へ

  • 新型コロナウイルスワクチンに関する疑問については、厚生労働省のホームページをご覧ください。
  • 副反応が予防接種によるものと厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。詳細はこちらをご覧ください。

5.研究実施体制

<研究責任者>

内科部長・呼吸器センター長 千秋 智重

<研究実施者>

薬剤部 薬剤部長 岡澤 香津子

薬剤部 薬剤部副部長 久保田 健

薬剤部 薬剤部主任 森川 剛

医療安全管理室 課長 丸山 剛正

6.お問い合わせ先

お問い合わせフォームよりお問い合わせください。